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ゾウリムシの増やし方、培養方法




メダカの針子から稚魚の間に入れておくと格段に生存率や成長が早くなるゾウリムシですが培養をして増やしていかないことには餌として給餌し続ける事ができません。

ゾウリムシを安定的に繁殖・増やすにはいろいろなやり方が存在します。

そこで今回は僕が挑戦してきた中で一番簡単に増えたやり方を紹介していきます



ゾウリムシってどんな生き物?生態とは

ゾウリムシは、顕微鏡下では草履(ぞうり)のような形に見える繊毛虫の1種 Paramecium caudatum の和名、広義にはゾウリムシ属 (Paramecium) に属する種を指す。単細胞生物としてはよく名を知られている。微生物自体の発見者であるオランダのレーウェンフックによって17世紀末に発見された。日本語名は、動物学者の川村多実二が1930年につけたものであり、英語名の「slipper animalcule」の「slipper」を「草履」と意訳したことに由来している。

出典:wikipedia

大きさは最大で0.1mm~0.15mmぐらいまで育つ微生物でメダカの稚魚たちの餌にはうってつけの材料になります。

ゾウリムシは一日で調子がいいと最大3回ほど分裂を起こすので、ねずみ算式で数が増えていくことになります

その後、増えきって限界点に到達すると急速に減少始めますので注意が必要です。

その場合、新しい飼育容器などに移し、また一から増やしていくのが効率的に増やすコツとなるので容器は何個か用意しておきましょう。

ゾウリムシの繁殖に必要な道具

  1. ゾウリムシの種水
  2. ペットボトル500ml~4Lの物
  3. エビオス錠もしくは米のとぎ汁
  4. カルキを抜いてある水

ゾウリムシのみを増やしたいので出来るだけ購入して手に入れてしまいましょう。自然界にも存在しますがどうしても他の微生物が混じると増えないことあるので種水を買ってしまったほうが手っ取り早いです。

それと増やす餌としてエビオス錠がオススメです。米のとぎ汁もありますがどうしても、とぎ汁の濃度と量が安定しないため、増え方にばらつきがあるのと、全滅の可能性が出てきます。

エビオス錠は品質の安定と分量が決まっているためとても管理がしやすい餌になります。

2000錠のを買っていれば暫く持ちますし、1個一円を切る値段なのでとても安いです。

もちろん薬としても使えますし一個買って置いたほうがいいでしょう。

ゾウリムシの増やし方・培養方法

今回紹介するやり方は、米のとぎ汁とエビオス錠の二通りになります。若干めんどくさい部分もある米のとぎ汁ですが、家で米を炊くのならコストが0円なので試してみるのもありでしょう。

ゾウリムシの培養方法【エビオス錠】

まずカルキの抜いた水をペットボトルに7割ほど水を注ぎます。

そこにエビオス錠を500mlなら1錠、2Lなら2錠、4Lのペットボトルなら4錠入れましょう。

それから15分ほど待っているとエビオス錠が分解をしますので、綺麗に混ざったのを確認したら種水をペットボトルに対して1割ほど投入しましょう。(1割種水がない場合はそのまま入れた種水の量でかまいません、増える速度は落ちますが、期間が若干延びる程度です。)

残り2割はゾウリムシの空気を取り入れるための空間なのでそのままにして置いてください。

ゾウリムシの培養方法【米のとぎ汁】

種水を容器の1割ほど入れた後に、お米を一回目といだ時に出る米のとぎ汁を容器の5%程注ぎます。

その後残りの65%にカルキを抜いた水を注ぎ込んで完成です。

このときエビオス錠と同じく、残り2割はゾウリムシの空気の取り込み用なのでそのままにしておいてください。

どちらのやり方も1日の朝夕に1回づつペットボトルをシェイクしてください!

振るのは空気を取り入れるためで、しない場合全滅の可能性も出てきます

温度は15℃から25度ぐらいが最適で、20度近辺が一番繁殖する気がするので維持できるのなら20℃固定ぐらいですれば4日ほどで完成です!

気温が低い場合は入れてるゾウリムシによりますが4日~10日ぐらいかかるようになります。

何処におくのが最適?繁殖に適した場所

基本的にはゾウリムシに日光は必要がないので気温が安定した場所が適しています。

僕の場合は、夏場は玄関の下駄箱の下の方や、冬場は寒くなると増える速度が遅くなるので、気温が少しでも高い、上の方として食器棚や冷蔵庫の上に置いておくと繁殖がはやくなります。

あとは毎回振るのが大変になりますが、水槽内に浮かばしておくのもありです。

冬場でもなかなか早く増えてくれるので5日もあれば気づいた時にはかなりの数になってます。

培養したゾウリムシの水質

エビオス錠で増殖させたゾウリムシ水は基本的にはアンモニア濃度が非常に高いです。Ph値などは中性で問題ないのですが、飼育水に入れる場合には入れすぎには注意して与えてあげましょう。

メダカにはどうやってあげればいいの?

メダカにゾウリムシを上げる方法として、僕はシェイクする前にあげた方がいいと考えてます。

メダカには完成した水をそのまま入れますが、ごみの様な不純物がたくさん出ますので、これらを入れても水が少し汚れる程度で害は少ないのですが油膜が張りやすくなるので注意が必要です。

ただし、水質の所でも書きましたがゾウリムシ水はアンモニア濃度が非常に高いので入れすぎるとアンモニア中毒でメダカが死んでしまいます。

そのため10リットルに20mlぐらい入れるといいでしょう。

バケツにペットボトルのキャップ1~2杯から始めてみると安心だよ!

 

完成した跡に別のペットボトルと漏斗(じょうご、ろうと)などを使い上部にリードなどを使って濾すとゴミがそれなりに取れますので使ってみるのもオススメです。

もちろん濾してもゾウリムシは通過しますので安心してください!

まとめ

ゾウリムシの簡単な培養方法として2通りのやり方を紹介しましたがどちらも慣れればお手軽にできるやり方だったと思います。

しかしどちらも培養が進んでくると多少の臭いがしてきますので大量に作る場合は注意しておきましょう!

こちらの「ミジンコの増やし方」でタマミジンコなどの増やし方も紹介してますのでメダカを飼っている方は是非ともご参照ください。