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ミジンコと言うとあまりにも小さく馴染みがありません。
小学生や中学生の頃、理科の実験で顕微鏡などで見たことがあるのだけではないでしょうか?
ミジンコは動物性プランクトンで、目に見えくいプランクトンが多い中、大きいことからその存在が目で見えることで非常に親しみのあるプランクトンだと思います。
このミジンコは自然界では非常に重要な存在であり、普段の田んぼや池などでエビや魚などいろいろな生物と密接して関係があります。
メダカや金魚などを飼っていると、ミジンコの餌やアクアリウムショップなどで売っている乾燥ミジンコなどがあり、餌としてもとても優秀な存在です。
そんなミジンコの整体や体のつくりなど飼育方法から繁殖方法まで紹介して行きます。
Contents
ミジンコは水中にフワフワと浮いて生活するプランクトンの一種です。植物性プランクトンを食べる動物性のプランクトンで節足動物・甲殻類の仲間です。
ミジンコは水生態系のなかで小さな微生物などを食べそれを栄養とし自らも小魚に食べられると言うエネルギーを受け渡す「架け橋」的な非常に重要な存在にいると考えられています。
ミジンコぐらいの大きさの餌がなければ魚の稚魚たちは育つこともなく植物性プランクトンが増えすぎて非常に困る状況になると言えるでしょう。
ミジンコは全身が透明な甲殻に覆われており、顕微鏡などで見ると心臓から内臓器官まで全ての臓器を見ることができます。
ミジンコと言うと横に向いている写真などが多く、目が大きくとても可愛い印象がありますが、正面から見ると眼は単眼(複数の目が一箇所に集まっているのでそう見える)になっており、少し禍々しく見えるかもしれません。
基本的にミジンコはメスからメスしか産まれず単性卵で生んで増殖していく生物です。単性卵は雌の殻内で孵化するため、しばしば孵化した子を持ったミジンコが観察されこともあります。
オスが生まれないかというとそんなことはなく、水質の悪化や環境の変化が著しい場合に置いてオスが出現し、雄と雌の交尾によって耐久卵が作られます。
耐久卵は大概に産み落とされて、環境が良くなると孵化します。
ミジンコの種類によっても違いますがタマミジンコなら8日から20日ぐらいの寿命で、オオミジンコの場合なんと131日~146日もあります!
参照文献 生物の寿命一覧
よく、ミジンコは一ヶ月位寿命があるから大丈夫なんていう話を聞きますが種類によってもこんなにも差があるので注意が必要です。
ミジンコの種類は多く、未だに詳細がわかっていない種類も存在します。大きさは1mmくらいから5mmくらいまでと大きさもばらつきがあります。
今回はメダカや金魚などアクアリウムなどの餌に使われたりなどするもっともポピュラーなミジンコを4種類紹介していきます。
ミジンコの基本種で体長は2mm~3mm、他のミジンコ種との雑種。
在来種であるかと思われていたミジンコですが数百年前~数千年前に日本に侵入してきたとわかりました。
遺伝的多様性が著しく低く4タイプの遺伝子型(クローン個体)しかいないので個体群を維持してるのが不思議なのがミジンコです。
参考文献 東北大学研究結果
ケンミジンコの体長は0.5mm~2.5mmくらいの大きさになる小型の種類のミジンコになります。
動きはとても早く、動くものを食べる習性があります。そのためアクアリウム界で嫌われ者で、タマミジンコなどを繁殖する際に増えるとこまる存在です。
ケンミジンコは、雌雄異体で体内受精を行う。
カイミジンコは体長1.0mm~2.0mm大きさになる中型ミジンコです。
ミジンコという名前がついてますが、ミジンコ科に属する生物ではありません。
プランクトンではありますが、和名では貝形虫ともいう、古生代から生きている生物です。
オオミジンコは5.0mmの大きさまで成長する大型の種類です。サイズが大きいため、肉眼でしっかりと確認できます。オオミジンコは寒さにも強く冬でも室内でしたら繁殖が可能なほど頑丈です。
メダカの餌などにも使われていて、オオミジンコの大人は食べられるサイズではありませんが、その生まれてくる子供が小さい為入れておくと定期的に給餌してくれるいい餌になります。
タマミジンコは1.0mm前後の大きさになる小型のミジンコになります。
他のミジンコよりも殻が柔らかく、食べられやすいために、メダカやグッピーや金魚など稚魚の餌として最も利用されている種類です。
タマミジンコの繁殖方法
他にも色々なミジンコがいますのできになるかたは調べてみるのはいかがでしょうか?
トガリネコゼミジンコ Ceriodaphnia cornuta
アミメネコゼミジンコ Ceriodaphnia reticulata
ニセネコゼミジンコ Ceriodaphnia dubia
キレオネコゼミジンコ Ceriodaphnia megalops
ヒメネコゼミジンコ Ceriodaphnia pulchella
ネコゼミジンコ Ceriodaphnia quadrangular
タイリクミジンコ Daphnia similis
オオビワミジンコ Daphnia pulicaria
マギレミジンコ Daphnia ambigua
オナシミジンコ Daphnia obtuse
ビワミジンコ Daphnia biwaensis
ハリナガミジンコ Daphnia longispina
カワリハリナガミジンコ Daphnia rosea
ウスカワハリナガミジンコ Daphnia hyaline
カブトミジンコ Daphnia galeata
エゾハリナガミジンコ Daphnia ezoensis
カムリハリナガミジンコ Daphnia cuculata
トガリハリナガミジンコ Daphnia longiremis
アオムキミジンコ属 Scapholeberis
アオムキミジンコ Scapholeberis mucronata
タイリクアオムキミジンコ Scapholeberis kingi
オカメミジンコ属 Simocephalus
トガリオカメミジンコ Simocephalus serrulatus
トゲオカメミジンコ Simocephalus exspinosus
オカメミジンコ Simocephalus vetulus
オオオカメミジンコ Simocephalus vetuloides
ニッポンテングオカメミジンコ Simocephalus japonic
ミジンコは止水域の水辺ならどこにでもいるような存在です。
しかし、10度を下回る場合は卵での休眠期間に入っているので気をつけてください。
夏の場合なら田んぼが一番おすすめです。
農薬が散布された直後以外なら夜中に懐中電灯で照らすと寄ってくるので、夕方以降に取ると非常に簡単に取れます。
タマミジンコなど単一種狙い場合は購入をおすすめします。
メダカ屋や通販などで売っているので見てみてください。
ミジンコは少量の水とそれを保管できる容器さえあれば飼育することが可能です。
繁殖などを試みる場合は20L以上の水が入れる容器で飼ってあげると驚くほど早く増えていきます。
基本的に飼育するだけなら餌などは必要なく、できれば熱帯魚やめだか、金魚などの水やグリーンウォーターなどで飼ってあげると定期的に増えてくれます。
容器には何も入れないでも飼育水でした全然問題なく増えていきます。
エアレーションはなくても問題ないですが、あれば弱めに設定してあげてください。
ミジンコの水温は飼っているミジンコによりますが、タマミジンコなら25度付近が最適で、オオミジンコなら20度付近が最適な水温になります。
冬に繁殖させたい場合はリビングなどでしたら加温しなくても人がいるので暖かく増えてくれますが、寒い部屋などはヒーターを入れてください。その際にはしっかりと水が循環するようにエアレーションもしましょう。
野生のミジンコは植物性プランクトンなので、緑藻やミドリムシなどになります。
家にあるものだとドライイーストを少量入れて上げると食べてくれます。
おすすめはグリーンウォーターで飼育水を太陽に当てておくと緑色になる水でメダカなどを外で飼っている場合はその飼育水を利用して作れますので非常に便利です。
作り方を知りたい場合は
『グリーンウォーターの作り方』を参考にしてください。
ミジンコは色々ありますが餌と使うなら断然タマミジンコが一番おすすめです。
殻が非常に柔らかく動きもそんなに早くないので、メダカの繁殖などにはよく使われています。
オオミジンコはめんどくさがりの人にはとても最適で、タマミジンコは繁殖がやや難しいのですが、オオミジンコは本当に丈夫なので、かんたんに増やしたい場合や手をかけたくない場合はオオミジンコを初めてやってみることをおすすめします。
基本的には、この『タマミジンコの繁殖の仕方』を参考にしてもらえれば確実に増えます。
特に爆発的に増やす目的ではなければ、グリーンウォーターがあれば特に問題なく増えますので安心してください。
基本的にミジンコは混泳はできません。
それは飼ったりするには小さい生き物で他の魚などはあまりにも大きすぎるためです。
おおきすぎるため呼吸するだけでも食べられたりしたりなどするため増やす目的では絶対に混泳させないでください。
ミジンコはいろいろな種類がいて、未だに謎が多い微生物です。しかし何千年前から生き残り続け魚たちの生命の架け橋的な大切な存在です。
飼育する際には、簡単に飼育できペットボトル一本からでも可能な生き物です。ぜひともメダカの餌や学校の夏休みの研究などに役立てていただければ幸いです。