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「メダカを飼う時に赤玉土を使うといいよ!」という話を聞いた事がありますでしょうか?
初めて飼う人にとっては何故と思うことでしょう。
使うにしても掃除や交換はどうしたらいいのか?など謎な事が多い部分もあると思います。
しかし、赤玉土には色々なメリットがあります。赤玉土の浄水能力があることや、そのことにより生存率迄変わってくるものです。
その、赤玉土の良さをアクアリウム歴14年の僕が存分に紹介させていただきます。
Contents
赤玉土は関東平野に広がる土壌にあり、火山灰が降り積もってできた関東ローム層の赤土というものから作られています。
この採取された赤土を、 乾燥させてから振るいにかけることによって、粒の大きさを分けて売っているものが赤玉土です。
主な特徴としては吸水性や通気性がとても高くバクテリアもつきやすいことからメダカを飼育する愛好者や専門店などでもごくごく一般的に使われるのがこの赤玉土です。
赤玉土のPHが6.0とやや酸性よりのため基本的には弱酸性の水質になります。
メダカは弱アルカリ性を好むのですがメダカはとても丈夫なため繁殖をしたりする場合などにも問題はならないレベルなので大丈夫です。
ではなぜ弱酸性にしてまで赤玉土を使うのかというのを説明していきたいと思います。
メダカを屋外で飼うことでのデメリットは、ろ過システムがないということです。
屋内で飼育する場合は、濾過フィルターなどを使って水を循環させることによって水を綺麗に濁らなく保てることができるのですが、屋外だと電気施設がないためうまく濾過ができない場合が多いです。
そのため赤玉土を使うことによって、赤玉土にバクテリアを定着させることにより水の浄化を助けてくれることにつながります。
そのため濁りにくい環境を作ることが出来ます。
メダカを飼育するにあたって水質の安定を維持するのは絶対条件とも言えます。
これを立ち上げ当初で容易にしてくれるのが赤玉土です。
赤玉土は肥料など入っていない無機質なものなので、たとえ水が汚れたとしても、ある程度のリンや窒素を吸着してくれます。
さすがに何年もというわけにはいきませんが 、特にメダカのビオトープなど立ち上げの際に水質を安定させてくれるのはとても都合がいいです。
これを、もしソイルなどの肥料分が含まれているもので立ち上げようとした場合、 大量の苔でメダカが泳げなくなってしまったり、グリーンウォーター化が深刻になってメダカが窒息死してしまう場合も考えられます。
あくまでソイルは屋内の水槽で水草を育成しようとすることを考えて作られていますので屋外などの一日中日光があたる場所などに使うようなものではありません。
そのため死ぬ原因を作らないためにも、赤玉土が最適と言えます。
屋外や水槽で飼育するにあたって気になるのがその底床に掛ける値段だと思います。
水瓶やプラ舟などを使う場合ネックとなるのがコスト面だと思います。ビオトープなど底床にも大量に使うので安いに越したことないです。
大量の底床を必要とするため高価な素材は使えません。その点とても助かるのがこの赤玉土です。
赤玉土はホームセンターなどで20Lなどでとても安く売っているので大変重宝します。
これがソイルでやろうとした場合5倍ぐらいの値段になってしまうのではないでしょうか?
赤玉土は元々が粘土質な土なので断熱性が高い土になります。そのため発泡スチロールと併用するとメダカの冬越しにも効果的です。
赤玉土を厚めに敷いてあげることで底冷えを防ぎ、なお且つ、発泡スチロールにより守られているので温度変化が少なくなるので安心して春を迎えることが可能になってきます。
これに更にビニールをかけてあげれば霜なども防げるのでほとんど凍らなくなるでしょう。
赤玉土を使う場合どうしても避けて通れないのが長く使うと形が崩れていくことです。
それと、どうしてもメダカの好む弱アルカリ性で飼育をしたい場合にはアルカリ性に水質を調整するのが難しいので、弱アルカリ性で飼育をする愛好者は赤玉土を選ばない傾向があります。
ただし、弱アルカリ性でメダカを繁殖させたりすることに関して、僕の経験上はそこまでのメリットがあるとも思えません。(アルカリ性の方が楊貴妃などは色が赤くなる傾向はあります)
型崩れの事に関しても2、3年は普通に形は崩れませんし、浄化能力も素晴らしいものです。
もし形が崩れてヘドロ化などさせたくない場合は焼成赤土玉を使うのもいいかもしれません。
基本的にあまり気にするほどでもないですが、焼成のを使うことにより型崩れを起こしにくくなり。
長期にわたって使用することができます。
もちろん汚れた時に洗った場合でも、型崩れを起こしにくくなります。
まずはじめに赤玉土の粉っぽい部分を落としてあげましょう。
家に園芸用のふるいがある場合はそれを使って小さなごみを分けておくとより簡単に洗います。
そして軽く洗った赤玉土をプラ舟や睡蓮鉢に敷いていきましょう。
この時あまり厚めに敷きすぎると通水性が悪くなり 水質の悪化が考えられるようになるので3cmぐらいまでにしておくのがいいです。
ダイソーなどでの100均でケースを買ってきてそれに入れておくと出し入れしやすいので便利です。
赤玉土を使う際に熱湯かけて煮沸すると良いという噂がありました。
どこの根拠でそのようなことを言っているのか知りませんが僕は一度も煮沸をしたことがありません。
しかしメダカはとても元気に生きているし、熱湯をかけないことによって死亡したような形跡は一度もありませんでした。
そのため赤玉土に熱湯をかけるという良いという根拠はどこにもないと断言いたします。
赤玉土の大きさは僕の経験上、中粒がおすすめになります。大粒だとメダカが入り込んで出て来れなくなってしまったり、 小粒だと今度は通水性が悪くて水質の悪化が考えられるからです。
なので中粒にすることで通水性も良くしてメダカも入り込まないように考えてしています。
これはあくまで僕の経験上なので一概にこれが正解とは言えないと思います。
大粒や中粒などを混ぜてみてハイブリッドで使ってみるのもいいかもしれません。
しかしまだ経験がない方は中粒がいいと思います。
屋内水槽で使う場合には面積も小さいのでこのような小さいのでも大丈夫です
もし、もう少し底床を厚くしたかったりする場合は底の方を大粒などの赤玉などを使い、通水性を良くしつつ、上の方は中粒にすることによってメダカの潜り込みなどを防いでくれるので大きさを分けて敷き詰めるのがおすすめです。
そうすることによりバクテリアの棲みやすい環境を維持しつつ、なおかつ、赤玉土を厚めにに敷くことが可能になります。
赤玉土を敷きおわったら水を注入していきましょう。
この時は普通の水道水で大丈夫ですが水道水を入れる場合、 カルキ抜きをしないのならば最低でも1日は時間を空けてからメダカを投入してください。
最初のうちは赤玉土の粉が舞うと思いますが1日~2日経てばクリアな水になりますのでご安心してください。
一度ここまでしたらほとんど何もすることはなくメダカの繁殖ができると思います。
基本的にはあまりないですが、2、3年に一度交換してあげたり、あまりにも水質の悪化が見て取れる場合は1/3ほど水を交換してあげてください。
特に夏場のグリーンウォーターかがひどい場合は水を交換してあげることが大切です。(赤玉土は水質浄化能力が高いのでグリーン化しにくいので逆に困る場合もあります)
他には赤玉土の種類によっては形が崩れやすいものもあります。
この辺は使ってみないと分からないと思いますが、もし崩れやすい赤玉土を使っていた場合は早めに取り替えてあげることが大切です。
メダカを飼う上で赤玉土を使うメリットは色々あったと思います。
安いだけではなくメダカを飼う上で水質の問題も解決してくれたりと大変便利です。
何も入れないよりは入れたほうが見た目もいいので、どの底床で迷っている方は赤玉土から始めてみるのはどうでしょうか!